平成18年(行コ)第99号 行政文書不開示処分取消請求控訴事件
控訴人   外務大臣 麻 生 太 郎   
被控訴人  特定非営利活動法人 情報公開市民センター


証  拠  説  明  書

2006(平成18)年9月26日

東京高等裁判所第10民事部 御中

被控訴人代理人弁護士 高 橋 利 明
  同     弁護士 谷 合 周 三 

 
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲72号証の1 在米日本大使館平成10年度第4四半期「在外公館交流諸費」支出決裁文書 証番号51「立替金請求書,領収書」 平11.1.26 同大使館員
立  証  趣  旨
甲72号証の2の開示文書の付属文書で,料金を立替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼附されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲72号証の2 同上 設宴決裁書 平11.1.8 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われたが,会合の目的についてはマスキングされている事例を証する。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲73号証の1 同前。 証番号70  「立替金請求書,領収書」 平11.2.9 同上
立  証  趣  旨
甲73号証の2の開示文書の付属文書で,料金を立替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼附されている事実
号 証 標  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲73号証の2 同上 設宴決裁書 平11.1.7 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われたが,会合の目的についてはマスキングされている事例を証する。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲74号証の1 同前。証番号81 「立替金請求書,領収書」 平11.2.9 同上
立  証  趣  旨
甲74号証の2の開示文書の付属文書で,料金を立替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼附されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲74号証の2 同上 設宴決裁書 平11.1.11 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われたが,会合の目的についてはマスキングされている事例を証する。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲75号証の1 同前。証番号100 「立替金請求書,領収書」 平11.2.19 同上
立  証  趣  旨
甲75号証の2の開示文書の付属文書で,料金を立替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼附されている事実
号 証 標  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲75号証の2 同上 設宴決裁書 平11.1.19 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われたが,会合の目的についてはマスキングされている事例を証する。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲76号証の1 同前 証番号118 「立替金請求書、領収書」 平11.2.19 同上
立  証  趣  旨
甲76号証の2の開示文書の付属文書で,料金を立替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼附されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲76の2 同上 設宴決裁書 平11.2.5 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われたが,会合の目的についてはマスキングされている事例を証する。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲77号証の1 同前 証番号125 「立替金請求書、領収書」 平11.2.19 同上
立  証  趣  旨
甲77号証の2の開示文書の付属文書で,料金を立替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼附されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲77号証の2 同上 設宴決裁書 平11.1.28 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われたが,会合の目的についてはマスキングされている事例を証する。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲78号証の1 同前。 証番号130 「立替金請求書、領収書」 平11.3.8 同上
立  証  趣  旨
甲78号証の2の開示文書の付属文書で,料金を立替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼附されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲78号証の2 同上 設宴決裁書 平11.2.12 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われたが,会合の目的についてはマスキングされている事例を証する。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲79号証の1 同前 証番号156 「立替金請求書、領収書」 平11.3.8 同上
立  証  趣  旨
甲79号証の2の開示文書の付属文書で,料金を立替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼附されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲79号証の2 同上 設宴決裁書 平11.2.28 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われたが,会合の目的についてはマスキングされている事例を証する。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲80号証の1 在米日本大使館平成10年度第4四半期「在外公館交流諸費」支出決裁文書   証番号63「立替金請求書,領収書」 平11.2.9 同上
立  証  趣  旨
甲80号証の2の開示文書の付属文書で、料金を立て替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼付されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲80号証の2 同上 設宴決裁書 平11.2.3 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われ、会食の目的について、すべて開示されている事例
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲81号証の1 同前 証番号64 「立替金請求書、領収書」 平11.2.9 同上
立  証  趣  旨
甲81号証の2の開示文書の付属文書で、料金を立て替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼付されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲81号証の2 同上 設宴決裁書 平11.1.28 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われ、会食の目的について、すべて開示されている事例
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲82号証の1 同上 証番号73 「立替金請求書、領収書」 平11.2.9 同上
立  証  趣  旨
甲82号証の2の開示文書の付属文書で、料金を立て替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼付されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲82号証の2 同上 設宴決裁書 平11.1.5 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われ、会食の目的について、すべて開示されている事例
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲83号証の1 同上 証番号92 「立替金請求書、領収書」 平11.2.19 同上
立  証  趣  旨
甲83号証の2の開示文書の付属文書で、料金を立て替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼付されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲83号証の2 同上 設宴決裁書 平11.2.12 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われ、会食の目的について、すべて開示されている事例
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲84号証の1 同上 証番号141 「立替金請求書、領収書」 平11.3.8 同上
立  証  趣  旨
甲84号証の2の開示文書の付属文書で、料金を立て替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼付されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲84号証の2 同上 設宴決裁書 平11.2.22 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われ、会食の目的について、すべて開示されている事例
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲85号証の1 同上 証番号162 「立替金請求書、領収書」 平11.3.8 同上
立  証  趣  旨
甲85号証の2の開示文書の付属文書で、料金を立て替えた大使館員の立替金請求書とレストラン等の領収書が貼付されている事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲85号証の2 同上 設宴決裁書 平11.2.24 同上
立  証  趣  旨
在米日本大使館で情報収集活動等のための会食費の支出についての情報開示が行われ、会食の目的について、すべて開示されている事例
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲86号証 行政文書開示決定等通知書 平15.11.14 外務大臣
立  証  趣  旨
被控訴人が、平成13年10月24日付で開示請求した「在米日本大使館で、平成10年度第4四半期に支出した、飲食その他の供応および便宜供与に関する、決裁に係る書類および支出証拠(公邸での宴会に関するものを除く)」とした案件が、外務省の処分としては、「会食支払証拠書類」として、「交際費」と「在外公館交流諸費」の支出決裁文書が開示され、「報償費」による支出分については全面不開示となったこと。即ち外務大臣は、「本件請求に係る報償費の支出に関する文書は、情報公開法第5条3号及び同条6号の情報に該当します。」としたこと。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲87号証 行政文書開示決定等通知書 平14.12.12 外務大臣
立  証  趣  旨
被控訴人が、平成14年3月12日付で行った「在米日本国大使館が行った便宜供与のうち『平成11年便宜供与件数統計表(平成12年8月大臣官房総務課作成)』に記載された取扱議員件数43件のうち、『要人往来(便宜供与)』議会班保有98.05.01作成ファイルの4件の、便宜供与の内容を記した文書」の開示請求に対して、外務大臣が一部開示の処分を行った事実 (被控訴人は、この不開示処分に対して異議申立を行い、その結果が甲88号証の答申書になったもの)
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲88号証 被控訴人の異議申立に対する答申書
平成17年度(行情)答申第238号
平17.8.25 情報公開審査会
立  証  趣  旨
被控訴人が、平成14年3月2日、外務省に対して行った「在米日本大使館における国会議員に対する便宜供与ファイル」の開示請求についての不開示処分に対する異議申立に対し、情報公開審査会が一部開示決定を行った事実。並びにこの答申により日本大使館が国会議員に対し、公費で接待していた事実が明らかになったこと。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲89号証 平成11年便宜供与件数統計表 平12.8 外務省大臣官房総務課
立  証  趣  旨
平成11年(暦年)に在外公館で提供された便宜供与の総件数は3万3229件で、うち食事の供与回数は1万4303件であると外務省が国会に報告していた事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲90号証の1 事務連絡 在外公館電信案 平11.3.31 在米日本大使館
立  証  趣  旨
在米日本大使館が、本省に対し、今回の訪米議員の接待については、総理訪米と重なるので「通常時の如く行き届いた接遇をすることが困難となるおそれもある」と事務連絡している事実、並びに、これに対する本省からの「議員団は心配しないで欲しい」旨述べているとの返信の事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲90号証の2 事務連絡  (松田岩夫議員の訪米) 平11.4.8 外務大臣
立  証  趣  旨
在米日本大使館が、本省に対し、今回の訪米議員の接待については、総理訪米と重なるので「通常時の如く行き届いた接遇をすることが困難となるおそれもある」と事務連絡している事実、並びに、これに対する本省からの「議員団は心配しないで欲しい」旨述べているとの返信の事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲91号証 超党派国会議員団(CSIS及びJCIE共催)への便宜供与予定 平11.4.26 在米日本大使館
立  証  趣  旨
在米日本大使館が平成11年4月29日午後7時30分から訪米する日下部禧代子ほか3国会議員らを、レストラン・シーキャッチで接待する予定となっていた事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲92号証 事務連絡(木俣 佳丈参議院議員の訪米)
木俣佳丈議員ワシントン訪問御日程
平12.2.2 在米日本大使館
立  証  趣  旨
在米日本大使館が平成12年2月4日午後6時30分から、訪米する木俣佳丈議員をオクシデンタル・グリルで接待する予定となっていた事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲93号証 事務連絡 日米国会議員会議(山中Y子衆議院議員に対する便宜供与) 平11.5.10 在米日本大使館
立  証  趣  旨
在米日本大使館が平成11年4月30日午後12時30分からレストラン・シトロネルで、同年5月3日午後12時からレストラン・メルローズで、訪米する山中Y子議員を接待する予定となっていた事実
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲94号証 事務連絡 (山中アキ子衆議院議員) 平11.9.16 在米大使館
楠本総領事
立  証  趣  旨
在米日本大使館が平成11年9月17日午後12時時30分から小林公使公邸で、訪米する山中議員を接待する予定となっていた事実
号 証  標  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲95号証 東京アメリカンセンター招聘衆参若手議員団の訪米(館内用) 平11.9.10 在米大・広文班
立  証  趣  旨
在米日本大使館が平成11年9月12日午後7時からレストラン・アクアドルで、同月15日大使公邸で、訪米する山中議員らを各接待する予定となっていた事実
号 証 種  目      (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲96号証 著作「検証 病める外務省」と同書に収録されている「在外公館経理と公館長、出納長の心得」 不明 小黒純
立  証  趣  旨
02年8月に公刊された、小黒純氏の著作 「検証 病める外務省」の末尾には、「在外公館経理と公館長、出納長の心得」とする外務省作成の文書が収録されているところ、その「心得」には、「報償費」の使途として、「要人外交推進工作費」という項目があり、その説明として、「国会議員等の外国訪問に伴う工作費」とあり、従前から、在外公館において、「報償費」が議員接待費に使用されていた事実を推認できること。
号 証 種  目 (原本・写の別) 作 成 年 月 日 作 成 者
甲97号証 行政文書の開示請求に係る決定について(通知) 平18.6.20 外務大臣
立  証  趣  旨
甲88号証の答申書の認定事実と、同答申に基づいて開示された甲92号証により、在米大使館が、平成12年2月4日に、公費を使用して木俣佳丈国会議員を接待した事実が明らかになったので、被控訴人は、この公費支出に関する支出決裁文書の情報公開請求を行ったところ、外務大臣は、文書の存否応答拒否の通知をなしてきた事実。