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横浜市の登録工事業者に関する行政文書を一部非公開とした処分は違法として「かながわ市民オンブズマン」代表幹事の大川隆司弁護士が、同市を相手取り、非開示処分の取消を求めた訴訟で、横浜地裁(岡光民雄裁判長)は7日、原告の請求を認め、市に公開を命じる判決を言い渡した。 訴状によると、大川弁護士は01年4月、市の情報公開条例に基づき「業者別契約実績表」の開示を請求したが、市は、記載事項のうち各業者の施行能力や施行実績を評価した「評点」「成績」などの部分について黒塗りで公開した。 岡光裁判長は「公共工事の透明化に対する要請の高まりの中で、政府によって公表が望ましいとされている事項」と指摘し、「公開によって、業者の競争上の地位や正当な利益を害するものとはいえない」と述べた。 判決を受け、市は、「個々の評点については5月1日から、閲覧できるように対応している。今後、請求があれば全面開示していく方針」とコメントした。 大川弁護士は「公表している自治体は実際には少ない。これを機にすべての自治体で工事成績情報をオープンにしていってほしい」と話した。 |
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(毎日新聞より) |